「フェードは左手をかぶせたストロンググリップ」
ドライバーでフックとスライス両方出るのは最悪
日本のプロは昔からフェードヒッターが多かった。
1969年に初出場したマスターズで13位、翌70年は12位と大健闘し、リトルコーノの愛称でアメリカでも人気のあった河野高明もそうだ。
身長160センチ、体重60キロと体は小さかったがフェードはかなり曲がりが大きかったので、「俺のはフェードではなくスライスだ」とよく言っていたそうです。
小さい体で飛ばすにはフックボールのほうが距離が出ると思いますが、彼の理論は違っていました
「フックは腕の振りを主体にしたスイング。背が低くて、胴長短足の日本人はあまり球が上がらないからキャリーが出ない。
落ちてからよく転がるけど、キャリーが出ないのであまり飛ばない。
スライスは体の回転で振り切るので、背の小さい胴長短足の日本人でも球が上がる分キャリーが出る。
転がりは少なくても全体の距離はスライスのほうが飛ぶ」
河野はマスターズで2番や15番パー5を2オンするなど4つもイーグルを取っている。
欧米の選手は足が長いだけでなく腕も長い。だからひざを使って腕を飛球方向に振り抜いてやれるので自然にインサイドアウトの軌道になり、意識しなくても球筋はドローボールになる。
背が高くて腕が長ければスイングアークが大きくなって、なおかつアップライトなスイングが出来る。
だから球が上がってキャリーも出て、ドローボールでも距離がよく出るわけです。
外国人選手でもメキシコ系のリー・トレビノは体形が日本人に似ており胴長短足のためフェードボールの名手だった。
トレビノと河野は共にグリップは左手をかぶせたストロンググリップだ。
左手をかぶせたグリップは日本ではフックグリップといわれているので、フックを打つためのグリップだと思われているが、
しかし、左手をかぶせたグリップはフェードヒッターに多く、左手を強く使えるという意味で、ストロンググリップなんです
日本の選手は今でもフェードヒッターが多い。
グリップを見ていると、やはりストロンググリップで、体の回転に沿って左手のリードで左に振り抜いている。
左手を開き気味に持ったウイークグリップで、左に振り抜いてやるとフェースが開いて当たって、ボールは目標の右に大きく切れていくことがある。
かといってウイークグリップで球をつかまえようとして右手を返すと、今度は逆に左に引っかかる恐れがある。
ゴルファーがドライバーで一番やってはいけないミスが、
フックとスライスの両方が出るショットです
左手をかぶせたストロンググリップなら、左手のリードで左に振り抜いてやればスクエアに球がつかまるので、いくらでも左に振り抜いてやることが出来ます、右には絶対行きません。
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