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【ゴルフの裏ワザ】ニクラウスの 技巧的ショット

Golf Digest'『ゴルフダイジェスト』誌



「技巧的ショットというのは、すぐれたゴルファーが自在にボール軌道を操ることを指す言葉です。



それは基本的には、特定の軌道や着地を操作するため特別なスピン効果を生むことと関係している。



あなたが技巧的ショットに上達すればするほど、もっと戦略的にプレイ出来るようになり、スコアを減らすことが出来るだろう。



高いショットと低いショットが、あなたの最初に目指すべきものだ。



高いショット



ボールの高い軌道は、クラブフェースに備わっているロフトを最大限に活かしたバックスピンと、次いで、クラブフェースをクローズにすることなく、フルにクラブヘッドをボール目掛けてのびのびとリリースすることによって生じる。



インパクト時にこれらの要素を得るには、アドレスでのセットアップが大切である。クラブシャフトを長く使うため、グリップエンド近くを持ち、グリップ圧は可能な限り軽くする。



ボール位置は快適にアドレス出来る範囲内でスタンスの前方にし、クラブフェースをオープンにする。左から右へのボール軌道を想定してターゲットを狙う。軽いグリップ圧とリラックスした手首によって、ボールへと放り投げる感覚を抱くようにクラブヘッドをリリースする。



コースでプレッシャーがかかる場面になる前に、この動作を練習しておく。右手は、ボールがかなり離れるまで左手の下にあるように努力する。



このテクニックはタイトなライでは難しいので、まずまずのライの時だけ用いるように。



 低いショット



すぐれたゴルファーであっても、低くしかも程よく真っ直ぐなボールを打つのには手こずり、フックやプルフックになりがちである。



しかし、ボールを上方へではなく前方へ推進することによって高度を減らすことを学ぶのは、90を切れる人ならさほど難しいことではない。



この手のショットは、向かい風、木の枝の下、目一杯距離を得るため余分のランを得たい時などに役立つ。このショットの時はクラブを短く持ち、グリップ圧、手首、前腕部などをアドレスの時からインパクト以降までしっかりと保ち続ける。



ボール位置はスタンス後方で、かなりのハンドファーストで構え、クラブフェースはスクウェアかややクローズ。これらの調整によりクラブフェースのロフトを減らし、それをインパクトにかけて保ち続けるのがあなたの使命だ。



このショットでは腕が身体を通過して自由に振り抜けるよう、タイミング良く腰を振り解くことが肝要だ。



それに失敗すると、手首がクラブヘッドをあまりにも早期に返してしまい、無用の(多分、左方向への)高度を得てしまう。



実戦の前に練習し、ロフトの少ないクラブでドローやフックに慣れておく。



 追加のバックスピン



ゴルフではエクストラのブレーキが役立ったり、不可欠であったりすることがよくある。



これを達成する唯一の方法は、ボールにおまけのバックスピンを与えることだ。それはボールの飛行高度を増し、その結果急角度の下降によって着地後急停止する。



最高のバックスピンを得る目標は、ボールをクリーンに(=草や地面に接触する前に)ヒットすることだ。



これを達成する最も簡単な方法は、ボールに向かって急角度の攻撃を与えることだ。



すぐれたプレイヤーたちは、しばしば単純に少しボール位置を下げ、アップライトなスウィングをする。多分、バックスウィングの早期に手首もコックする筈だ。



もしこのテクニックが難しかったら、フェードによってブレーキをかける方法がある。



これは自動的に急な攻撃角度を作り出し、それによって高い軌道を生じる。アドレスで単純にクラブフェースをオープンにし、ターゲットの左を狙い、普通にスウィングする。



地面が固い時は、ボールがジャンプし、空中で左から右に切れたのと同じく、地面でも同じように転がる。



 部分的ショット



すぐれた技巧的プレイヤーである目印は、武器庫に沢山の部分的ショット(各アイアンの中間距離における様々な弾道のショット)のテクニックを蓄えていることだ。これには三つの鍵がある。



1) スウィングを短くすることによって飛距離を減らす。この場合、インパクトにかけて力をゆるめるのでなく、通常の力で打つ。



2) 充分な素振りによってバックスウィングの長さを計って、心と筋肉に短縮されたアクションの青写真を渡す。フルスウィングでないショットをする際、プロたちがそうしているのを見て御覧なさい。



3) 三つ目の鍵は経験で、それは唯一練習によって得られるものだ。こういうショットの練習の準備が出来ていないのなら、単純に距離に合いそうなクラブを選び、フルスウィングをしていい結果を期待する方が危険が少ないだろう」




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