ゴルフには、一か八かは必要ない、それは失敗した時はっきりとわかる 冒険をしなくとも、向こうからチャンスがやってくるかもしれない 「一般ゴルファーの最も普遍的過ちの一つは、彼らの平均的ショットでなく、ごく希なベスト・ショットに基づいて決定を下すことだ。 もっと自分自身のゲームを虚心に見つめることを学ぶべきである。 自分の傾向を理解することによって、悪い決定を良いものに置き換えることが出来る。良い決定は、ダブル・ボギーを視界から追い出し、常にパーの可能性を残してくれる。 奇跡的ショットを必要とする唯一の場面は、奇跡しか問題解決の途がない場合である。フィル・ミケルソン)がメイジャーと無縁だった頃のプレイは攻撃的で、320ヤードのロング・ドライヴや、他人には真似出来ないようなフロップ・ショット(高あ~く上がってピタリと止まるショット)に自ら陶酔していた。 Mastersでついにメイジャー優勝を果たした時、彼が全く別な戦略を用いていたのは偶然ではない。 彼はドライヴァーによるフックを3番ウッドのフェードに置き換え、60°ウェッジに手を出さないでバンプ&ランを実施し、パターでチップすることさえした。 一言で云えば、フィル・ミケルソンはエゴを捨て、彼の持てる全てのショットを現実的に再評価し、選択肢に含めたのだ。 もちろん、あなたにも木の間を抜く英雄的ショットは可能である。 しかし、今それが必要だろうか?そういうことを試みて木を直撃し、トリプル・ボギーとなった惨事の数を数えてみるべきだ。 次のティーに向って歩く時、あなたの心はそのホールでティー・ショットをどう打つか考えるのではなく、『何故安全なプレイをしてボギーに留めなかったのか?』と前のホールの決定を悔やむことで一杯になる。 それが最後のホールであなたが1ダウン(マッチ・プレイの際、そのホールで勝たないと試合に負ける状態)なら、賭ける価値はあるかも知れない。 それ以外の全ての英雄的ショットは愚かな選択である。 低い確率であることはわかっている、しかし過去に2~3度成功している。 スコアも悪いので、これ以上たたきたくないと考えて、トライする。 案の定失敗してトリプルをたたき、その日のゴルフを台無しにする。 こんな時にはOKバーデイのようなチャンスはやってこない 事実経過から自分の...