女子プロはヘッドスピードが40m/sなのにドライバーは240ヤード飛んでいます。 飛距離はヘッドスピード、@ボール初速、@回転数、@打ち出し角度@の4つの要素のかけ算で飛距離が決まってきます。 ヘッドスピードは筋力・稼働域・クラブの重量が大きく影響を与えます。 ボール初速はスイングの正確性、言い換えればミート率が影響します、 回転数はヘッドのボールへの当たりかた、ヘッドの重心位置が影響し、 打ち出し角度はロフト・当たり方が影響します。 女子プロはヘッドスピード40m/sで飛距離240ヤード、男子アマはヘッドスピード40m/sと同じですが、200ヤードしか飛ばないケースで比較してみます。 まず大きな違いは、女子プロがボール初速60m/sに対し、男子アマは52m/s、ミート率を計算するとプロ1.5に対し、アマ1.3という結果です。 スイングスピードパワーの伝達効率の悪さが飛距離に影響を与えています。 また、回転数はプロ2000に対し、アマ3000で1.5倍、打ち出し角度とも関係し、吹き上がりが発生、アマは飛距離を落としています。 これがアマの典型的な現象で、ヘッドスピードへのこだわりより、ボール初速・回転数・打ち出し角度の改善を優先させたい理由になります。 飛距離に関してはスピン量も影響します。 ヘッドスピードによっても異なりますが、ドライバーの場合、最適スピン量は2200~2600回転 物理的には2000回転を少し下回った方が飛ぶと言われてますが、スピンが少ないとドロップしてキャリー不足に陥るリスクが増してきます。@ コースのレイアウトやゴルフコースでは風が吹いていることを考えると、2200回転以上、2600回転以下ぐらいの方が安定したキャリーを得られます。 1.ボール初速 ボール初速は、飛距離に最も影響を与える要素と言われています。この「ボール初速」を上げるためには、とにかく体を鍛えてゴルフクラブを素早く振れるようになる(ヘッドスピードを上げる)か、ゴルフクラブの「スイートエリア」と呼ばれる反発力が高い場所で正しくボールを打てるようになる練習が必要です。 例えば、一般成人男性のヘッドスピードと女子プロゴルファーのヘッドスピードは概ね同じ(40-43m/s)と言われています。しかし、実際には...